9月8日 ミリアカデイリーレポート ドル円
2016年9月8日
ドル円、左:日足、右:4時間足、の概況です。
昨日のドル円は、9月利上げ期待の後退によるドルの失望売りが継続し、3日続落となりました。ただ、昨日は101.20付近からは買いが入って下髭を示現しており、反発局面に入る可能性もあります。21日のFOMCに向け、ドル買いを促す要人発言が出る可能性もあり、注目したい処です。
<日足>
20MAは上向きから横向きまで押し戻され、上昇トレンドは一旦終息した模様です。レートは20MAを下回る場面がありましたが、下髭示現で反発し、20MA上の推移を維持しました。日足レベルでのエントリーは、一旦トレンドの方向を確認できるまで様子見したい状況です。
<4時間足>
20MAは下向きでの推移となっており、下落トレンドが形成中です。昨日はアジア時間に大きな下落があり、101.20付近まで下落する場面があり、-2σにも到達しましたが、その後は安値圏でやや反発し、バンドウォークには発展せずに切り替えしています。現在の水準は10MA付近まで戻しており、本日はこの水準がレジスタンスとなれば、ルール2でのショートエントリーを狙いたい状況です。
昨日のドル円は、アジア時間の早朝にマクロ系ファンドのポジション解消を伴う売りが出たと観測されていますが、101.20までの大きな下落がありました。その後は101.20付近をサポートとした買い支えが入り、102円付近まで戻す動きとなりましたが、上値も重い展開となっており、やや膠着感が増しています。本日は、ECB理事会とドラギ総裁の会見が予定されていますが、ユーロドルが大きく動くような展開となれば、ドル円の動きにも影響が出る可能性があります。
テクニカル的には、20MAは下向きから上向きに転じており、上昇トレンドに回帰しています。ただ、戻りは弱めで、ボリンジャーバンドも上下のバンド幅が狭く、上昇トレンドというより、戻り高値形成中となる可能性も想定しておきたい状況です。本日は、20MAがサポートとなればルール1によるロングエントリーのサインとなりますが、値幅は大きく狙えない状況という認識を持っておきたい処です。
本日の注目経済指標:ドラギ総裁会見(21:30)、新規失業保険申請件数(21:30)
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