9月7日 ミリアカデイリーレポート ドル円
2016年9月7日
ドル円、左:日足、右:4時間足、の概況です。昨日のドル円は、大幅続落となり、一時102円台を割り込む場面がありました。アジア時間では、浜田内閣官房参与がFOMC前に日銀が追加緩和を据えるべきではないと発言し、またNY時間ではISM非製造業景況指数が予想を大幅に下回り、いずれも円台ドル売り材料となった状況です。
<日足>
20MAは上向きから横向きまで押し戻され、上昇トレンドは一旦終息した模様です。レートは20MA上を維持しており、20MAサポートからの上昇トレンド回帰の可能性は残っていますが、ファンダメンタル的には9月利上げ期待が後退したため、一旦トレンドの方向を確認できるまで様子見したい状況です。
<4時間足>
20MAは下向きに転じ、下落トレンドにトレンドが転換しています。アジア時間の浜田発言で20MAを割り込み、ISM非製造業景況指数の発表後に-2σを突破しました。その後は安値圏での揉み合いとなっていますが、依然として-2σを下回った水準に位置していることから、バンドウォークを伴う下落に発展する可能性を残しています。下落の勢いが強ければ短い時間足でのサインを利用したいところですが、10MA付近までの戻りがあれば、ルール2でのショートエントリーを検討したい状況です。
昨日のドル円は、アジア時間前半では103円台半ばから後半に戻す展開となり、比較的堅調な展開でスタートしました。11時台の浜田発言を契機にドル安円高方向への展開となり、一旦戻り高値103.72を付けたものの、高値更新はできずに下落する流れとなりました。NY時間にはISM製造業景況指数、米労働市場情勢指数ともに予想を下回り、9月利上げ期待が遠のいたことで、一気にドル売りが加速しました。NY時間の終盤には101円台を付ける場面がり、軟調地合いが継続しています。
テクニカル的には、20MAは下向きでの推移となっており、短期的には下落トレンドが形成されています。ボリンジャーバンドも拡大して、ボラティリティが高い状態となっています。本日は、10MAでのレジスタンスが確認されれば、ルール2でのショートエントリーを狙いたい状況です。
本日の注目経済指標:ISM非製造業景況指数(23:00)
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